「マンハッタン自殺未遂常習犯」草間彌生 読書中・・・

 
[出だし]
窓の外、あの雄猫 凍え死んでいるのかなあ。

[ラスト]
虚のはざまに立って、いまは私より遥かにつよい眼差しを投げる妖精!

[経緯]
出たときに買って、そのとき最初の数十ページを読んで、それっきりになってた。
大掃除の準備してたら出てきた。
もう一度読み始めてみよう。

[内容」
とりあえず感じたこと。これは詩だなあ。全編。
いや、ただ氾濫するイメージでしかない、か。
ただ散らばっている。
言葉の間に整合性はない?
数ページ飛ばして読んでみると、なにがなんやらわからなくなる。これでもやはりなんらかのつながりはあるとは思われる。
このままの調子でずっと行かれるとかなり憔悴しそうな気がする。感覚を共有できるか?
まあ、少しずつ「まとも」になってはいくのだけれど。

[感想]
思春期のkoro、文学少年たちは一度はこんな文章を書く。そして自分って天才じゃないんだろうかと酔う。
なにがなんやらわからなければわからないほど才能だ。
しかししだいにふつうになっていく。じつはふつうだからこの手の無理は疲れてくるのだ。

これを読んでいるとボクの想像力も跳ねまわってくるのだけど、出てくるモノは草間さんとは異なる。この本はタガをはずすキッカケになってくれるんだろう。

芸術こえて、いつも、無謀でいたい。(p.35)